2014年09月17日

<西東京市・アートみーる> 活動報告

9/16(火)17(水)@西東京市立向台小学校

今年度3校目となる訪問は向台小学校です。4年生4クラス・計131人の子どもたちと活動をおこなってきました。
みーるさんも初めて体験する大人数です!学校での活動は1クラス2時限必要なので1日に最大2クラスまでしかできず、今回は連続2日間に渡ってうかがいました。

まずは2つのグループにわかれてアートカードです。
なにをやるのかな?とドキドキしていた子どもたちも、グループにわかれてアートカードを始めると一気に緊張はほぐれます。
絵や立体、写真などいろんな作品が印刷されたアートカードを前にみんな目がキラキラ輝きます!
「すごくキレイ!」「これはなあに?」「絵なのかな?写真かな?」と、こちらが聞かなくても言葉が溢れてきます。
対話型鑑賞ではみーるさんと子どもたちの対話という関係だけではなく、子どもたちどうしで対話が生まれることも重視しています。
友達のなにげない一言から新しい発見をしたり、その子なりの答えがうまく見つけられないときには同じグループの子がいっしょに悩み、助け合っている姿もよく見られます。アートカードを介して子どもたちが目に見えないものをグングン育んでいるのが伝わってきて、いっしょにやっていて嬉しくなります。
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次にプロジェクターを使ってアートカードのときより人数を増やして対話型鑑賞をします。
向台小のみんなも元気に手が挙がりました!
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アートカードとプロジェクターの対話が終わると、子どもたちに毎回鑑賞シートを書いてもらっています。
見た作品についてひとりであらためて向き合って考える時間でもあるのですが、みんなで鑑賞したときに全然お話ししてくれなかった子がビッシリ書いてくれたり、授業時間内だけではわからなかったその子なりの視点を知ることができます。逆に積極的に話してくれた子があまり書かないパターンもあり、子どもたちが一生懸命考えて言葉を紡ぎながら対話をする授業時間はライブであり、その瞬間がかけがえのないものであることを実感します。
秋以降も学校訪問が続きますが、子どもたちにとっては年に1度のこの機会を大切に、引き続きがんばっていきたいと思います! 
(石川)

2014年09月09日

<やまとアートシャベル2014>第三期生研修5回目

8/27 9:30-12:40  @渋谷学習センター

夏休みも明け、久しぶりの研修でみなさんにぎやかに再会しました。5回目の今日はファシリテートのコーチングとアートカード研修です。
前回研修から1ヶ月の期間があいた間に、シャベラーさんたちだけで鑑賞ファシリテーターの自主練習を開催。お子さんもつれてきて一緒に対話を楽しんでいたようです。また自主練には参加できなかったシャベラーさんは自宅で練習もするなど、とても熱心です。その頑張りもあって、「成長がはやい!楽しみですね〜」と講師からコメントをもらい、ニンマリ。そして、お互いに成長しあうために、「やってみてどうだった?」「良かった、悪かった所は?」と意見を出し合う“振り返り”では、1人の体験が全員の学びにかえられ、また充実したいい時間になりました。

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後半はアートカード練習。まずはやってみよう!とグループに分かれて体験しました。めくったカードの「つながり」をみつける<神経衰弱ゲーム>とカード3枚で紙芝居のように物語をつくる<物語づくりゲーム>。大人も一生懸命になりながら、作品をよく見て感じたこと・発見したことを言葉にする過程で、鑑賞の視点を自分でみつけていることに気づき、感動しました。と同時に、進行役として現場にたったとき、短時間で子供たちの声を引き出すことは簡単ではありません。まだまだ、これから練習が必要!早速研修後に、アートカードの自主練習をすることになりました。
研修の内容も深くなってきて、次回はいよいよ子供たちのいる美術館現場での実践です。ドキドキしながらも子どもたちとの出会いを楽しみにしています。

帰りはちょっと嬉しいことが。研修の行われている学習センターに来ていた子供たちが、名札に描かれている「アートしゃべる」の絵をみて「アートしゃべるさんだぁ」と声をかけてくれました!最後にまたニンマリとうれしい気分で学習センターを後にしました。(Okubo)
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2014年09月05日

杉並区立小学校土曜授業支援・美術鑑賞ボランティア募集を8月15日で締め切りました。

皆様のご協力・ご支援まことにありがとうございました。

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 募集人数「10〜15人」に対し、熱心な応募者が31名ありました。申込用紙や自由作文を拝読すると甲乙つけ難く選考に悩みましたが、今回の目的に沿って最初のスタートは、杉並在住者を主に14人、区外近隣者を2人、計16人の採用を決定いたしました。
応募者の約4割は杉並区外で、都内はもちろん、神奈川県や千葉県の方もいらっしゃいました。
 「アートカード」を使って美術鑑賞を行いますが、そのプログラムのベースである「対話による美術鑑賞」を学んでおられ、活動の場を求める方も少なくありませんでした。
今後、このプログラム・サービスを杉並区以外の希望校に拡大することも検討したいと思っています。
 また、今回の応募者の特徴は、平日フルに仕事をしている方が過半数であった点です。
週末は休みたい方、遊びたい方が多いと思いますが、平日の仕事以外に人生の生きがいや社会貢献を求めている方が少なくないと実感しました。活動内容によっては、週末の活動体験や学びが、平日の仕事のレベルアップにつながることもありえます。「対話による美術鑑賞」はその要素を充分に持っています。
 ARDAの鑑賞事業は今まで「次世代育成」「文化芸術振興」を理念として掲げてきましたが、昨年実施した「社会人のためのVTSファシリテーター講座」とこの「土曜授業」という新しい2つの活動は、「ビジネスパーソンのパラレルキャリア支援」という新しい理念を掲げることができるように思います。
 今回、残念ながら採用に至らなかった皆様も、今後チャンスがありますので活動を永い目で見守って頂き、再会できれば嬉しく思います。
 こうして、9月13日(土)より杉並区事業1期生の研修を開始させ、希望小学校6校での美術鑑賞教育支援をしっかり立ち上げます。 見学もできますのでよろしくお願いいたします。(小口)