2014年10月31日

<やまとアートシャベル2014>第三期生研修7回目

10/8 9:30-12:40 @渋谷学習センター

今回は鑑賞コミュニケーターとしての事前準備の方法を学びました。これは、一人で作品とじっくり向き合い「この作品のなかでなにが起こってる?」「どこからそう思ったの?」と自問自答を繰り返し、自分の中で起こる対話を紙に書き出していきます。研修室はすーっと静かになり、みなさん真剣に作品をみつめ、えんぴつを走らせていきました。

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書きこんだものをさらに分類することで、考えが整理され、自分の中でより深く作品を理解することができました。なおかつ、実際にその作品をVTSで使用したときの対話の可能性がある程度を予想できます。後半VTS演習をしたファシリテーターより「事前準備をしておけば、もっと違うのかも。」とその大切さを実感する声も出ました。
いよいよ研修も7回目を迎え、残す研修もあとわずか。あらためて講師の三ツ木さんより、いままで学んできた基本を忘れずに、事前準備→実践→振り返りを丁寧に繰り返しながら、自ら復習し学んでいくことが大切になります、とエールをもらいました。三期生のみなさんたち、この言葉に押されみんなで自ら学ぼうという動きがさらに出てきているようです!(Okubo)




2014年10月15日

<やまとアートシャベル2014>活動報告

9/19 渋谷小学校美術館訪問@町田市立国際版画美術館

「モンスターを探せ!ピラネージからゴヤ、そしてエルンストへ」と題された展覧会は,
作品が小さく、必ずしも対話に向いた作品とはいえませんが、モンスターという題材は興味を引き出しやすく、子どもたちはここでも抜群の集中力と素晴らしい表現力を存分に発揮してくれました。
まずは手元の作品の部分図版で細かいところまでじっくり観察してから、実際の全図作品をみるというプログラムは、子どもたちがわくわく感をもって展示室に入ることにつながり、同時に作品の広がりや視点の変化を楽しむ新鮮な面白さがあったようです。
個人鑑賞の時間には、子どもたちそれぞれが自分のスタイルで作品と向き合う姿もみられました。ひとつの作品の前で黙ってじっと動かない子もいれば、模写することに熱中している子もいます。自分で選んだ作品をみて、感じたことや考えたことを文字や絵で書いてもらうワークシートを抱えながら、「書きたいことがいっぱい頭に浮かび過ぎて、結局ぜんぜん書けなかった」という子どもにも出会いました。みんな美術館を楽しんでくれてよかった!
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<やまとアートシャベル2014>活動報告

9/12&17 渋谷小学校学校内授業

2012年に始まったこのプロジェクトの鑑賞授業実施第一号が渋谷小学校でした。
学校としては3度目となる今回は、5年生の子どもたちと一緒に町田市立国際版画美術館に見学に行きます。
きょうはその事前授業。グループに分かれてアートカードを使ったゲームをしながら作品をじっくり観察し、自分の考えを言葉にすることに慣れていきます。始まったとたんに凄い集中力をみせる子どもたち。発言も活発で対話もはずみます。先生との振り返りでも「友だちの話を身を乗り出して聞いている場面が印象的だった。うなずきながらリアクションする様子もとてもよかった。子どもたちにあの姿を見せてあげたい。」という感想をいただきました。
さあ、美術館がますます楽しみになってきました!
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2014年10月02日

<やまとアートシャベル2014>第三期生研修6回目

9/26 9:30-12:40 @渋谷学習センター

美術館鑑賞ではコミュニケーター自身が、自分の子供たちと鑑賞する作品を選びます。研修で学んだ作品選びの5つのポイントを元に作品選びとして4,5,6年生向けに作品を3点選ぶ宿題がでていました。集まった作品をテーブルにずらっと並べ、3人一組で相談しながら、ベスト2点を選び、その理由を発表しました。必要な要素を踏まえて選んだはずがどこか何かが足りないような?いよいよ、三ツ木さんより各作品の講評をもらいました。理解していたようで、理解しきれていなかった作品選びのポイント。VTSでは一番難しいとされています。その作品選びの奥深さを体験しました。的確に選ばれた作品で鑑賞すると、子どもたちは自由に楽しく作品を語りながら、作品に近づいていくことができるといいます。子供どもたちと楽しい鑑賞時間を過ごすために、より適切な作品を選べる様になりたい!と更なる目標が増えた研修でした。(Okubo)
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