12/12 大野原小学校美術館訪問@川崎市岡本太郎美術館
先週の学校での事前授業を経て、岡本太郎美術館の企画展「太郎賞の作家U」と常設展「岡本太郎の沖縄」の2つの展覧会を130人の6年生と一緒に鑑賞しました。
学校や美術館での鑑賞プログラムの後には、シャベラーさんと対話の内容を検証したり、子どもたちの印象的な様子を共有したり、振り返りの時間を大切にしています。ここでは、今回の太郎美術館での活動後にシャベラーのSさんが紹介してくれた、Sさんとひとりの男の子の素敵なエピソードをご紹介しましょう。
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12月の岡本太郎美術館。真っ暗な空間で一枚の白い薄布が暗闇で波打つ、大巻伸嗣さんの作品を鑑賞中のことです。
「ずっと見てたけど、ひとつとして同じ形が無い」と発言してくれた男の子が、また何か言いたそうにしていたので発言を促してみました。
そうすると、彼は「言葉にできない」と。
その時、シャベラーにあるまじき事かもしれませんが、「言葉にできないものってあるよね。」と、返してしまいました。実際、自分でも「作品と接する上で、本当に大事なことは言葉には出来ないかもしれないな」と、常々思っているからです。
そして、どんなに深い知識や造詣に基づいた批評より、作品の前で子どもが絞り出すように言った「言葉にできない」と言う発言の方が、もしかしたら作家さんには嬉しいかもしれないな、とも思いました。
私にとっては、この男の子のひと言は2014年の活動中でナンバーワンのキラキラです。勿論、子どもの発言はみんなキラキラしていますが…。それはもう、まぶしいくらい。
2015年01月19日
<やまとアートシャベル2014>活動報告
posted by ARDA at 00:00
| 大和市対話による美術鑑賞教育プロジェクト