場所と対象:南相馬市立大甕幼稚園の5歳児
企画監修:今井紀彰(美術家)
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト
協力:キヤノン株式会社
ブログでのご報告が一年以上過ぎてしまいましたが、昨年度の南相馬市での活動のご報告をさせていただきます。
これまでもお世話になってきた南相馬市高平幼稚園の園長先生から、今回は移動先の大甕幼稚園に呼んでいただきました!
担任の先生が普段からカメラを活用しているとのことで、2013年12月に実施したカメラのワークショップをとご希望があり、
また今回は3日間連続で実施できることから、前回の内容をさらにバージョンアップさせて実施しました。
2013年のカメラをつかったワークショップ↓
http://ardablog.sblo.jp/article/83105907.html
http://ardablog.sblo.jp/article/83106410.html
2013年のカメラのワークショップをしていただいた美術家の今井紀彰さんに企画監修として加わっていただき、現場での活動をARDAスタッフが担当。
1日目は素材の触覚を楽しみながら手袋人形「ろくぶて一族」を制作し、
2日目にはその人形が登場人物になった冒険物語を想像しながら子どもたちが1人1台のカメラで撮影、
3日目にはグループで冒険物語の場面を数コマ撮影して発表しました。
1〜3日目の各回をご報告します。
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1日目:2014年10月20日(月) 9:40〜11:00
参加者人数:13名
1日目は、針金の入った手袋に綿を入れ、自由にポーズがつけられる人形を作ります。
子どもたちの前で針金が入った手袋を動かしてみせると、たちまち興味津々の様子に。
「こうするとどんな生き物に見える?」という質問に「犬みたい」「おどってるみたい」と、すぐに色々な想像をふくらませていました。
手首の穴から出ている針金や中指を頭に見立ててポーズを作り、手袋を動かすことを楽しんでからそれぞれの制作に入りました。
最初は手首の穴から綿詰めをします。はじめて見るような大量の綿を触ると「気持ちいい!」と歓声が。
綿をつめる時には「たくさん食べちゃった」「お腹いっぱい〜」と手袋の気持ちになって話していました。


その次は、顔や手足をどこにするかを決めて、ペンで顔を描いたり紙粘土をつけてそれぞれのキャラクターを作っていきます。
白・赤・黄・青の紙粘土を練り合わせて自分だけの色を作ってしっぽや羽をつくったり、ペンで模様を描いたり全体を色づけしたり。
見る間に個性豊かな“ろくぶて一族”が生まれていきました。


さらに、作った人形の名前や特徴を考えてキャラクターへのイメージを広げます。
最後はそれぞれが作った人形の紹介タイム。
友だちから人形に関する質問が投げかけられると、発表者の子は緊張しつつもがんばって答えていました。
紙粘土でできた妹がくっついていたり、紙粘土のボタンを押すと色々な機能が発動したり、見ただけではわからないお話を聞くことができました。(チカダ)
