2016年01月31日

NPO ARDAの震災復興ワークショップ報告「ろくぶていちぞくがやってきた!」

日時:2015年3月14日(土)14:00〜20:00
会場:横浜市民ギャラリーあざみ野 3F アトリエ
協力:キヤノン株式会社、はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会、横浜市民ギャラリーあざみ野(50音順)

2014年10月に南相馬市大甕幼稚園のワークショップで生まれたふわふわクネクネの手袋人形“ろくぶて一族”と、
その冒険物語を子どもたちが1人1台のカメラで撮影した写真作品を展示しました。
通りがかりに展示内容について詳しいお話を聞いていってくれたり、
「1日だけじゃもったいない!何日かあれば宣伝してあげたのに。」と言ってくれる方も。
お知らせがいきわたらなかったことに反省しつつもうれしい出会いがありました。
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昼過ぎの15:00〜16:30にはワークショップを行い、大甕幼稚園の子どもたちと同じ“ろくぶて一族”人形をづくりを行ないました。
大甕幼稚園でのワークショップの企画監修として関わっていただいたアーティストの今井紀彰さんも駆けつけてくださり、
子どもたち7名と保護者の方々と一緒にわきあいあいと制作しました。
参加者が3歳〜小学4年生までと幅広く、
大甕幼稚園の5歳児さんとはまた違った発想が反映された“ろくぶて一族”の仲間が生まれました。
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そして、夕方18:00〜19:30には、ワークショップ報告と、被災された方々とのこれからの関係作りについて参加者を交えて話し合う、お話会を行ないました。
全員で13名(+お子さん1名)の会になりましたが、今井さんや普段他の事業でもお世話になっている体奏家の新井英夫さんの他、
故郷が福島県で被災した家族と今後どう向き合っていくか考えたいという方や、
これまで直接関わることはなかったけれどこれからできることをしていくための勉強に、というアーティストや介護士の方などが集まってくださいました。
報告では、今回の大甕幼稚園で感じた元気になってきている子どもたちの様子とともに、震災後からの活動の中で感じている変化や、
園長先生や活動を通してつながりを持った方々から事前にうかがってきたお話などをお伝えしました。
現在の複雑な状況の一端をお伝えすることはできたのではないかと思っています。
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最後は、それぞれが活動しつつも、重なる部分があれば互いに協力していこうというお話で終了しました。
お話会終了後も参加者のみなさんがしばらく残って交流されていたのが印象に残っています。
日程や広報が充分ではなかったという反省点はありますが、集まって集中してお話しするような機会も多くはなくなっているなか、
ご参加いただいたみなさんにとって有意義な時間になっていたらと切に願います。(チカダ)
posted by ARDA at 23:01 | 震災復興支援プロジェクト

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト 夢の力プロジェクト 「ろくぶて一族の冒険」B

2014年10月20日(月)・21日(火)・22日(水)
場所と対象:南相馬市立大甕幼稚園の5歳児
企画監修:今井紀彰(美術家)
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト
協力:キヤノン株式会社
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3日目:2014年10月22日(水) 9:10〜10:30
参加者人数:13名

3日目は、グループで物語を作りながら、その場面を順番に数コマで撮影します。
まずは、2日目に撮った写真を大きくプリントしたものをグループで鑑賞しながら、
「どんな物語の写真なんだろう?何をしているところなのかな?」とみんなで考えました。
「○○しているところみたい」と友だちの写真についても会話しながら想像をふくらませました。

その後はグループでの撮影を行いました。2日目は個々に撮影して1枚を選びましたが、
3日目はグループメンバー全員でお話を作りながら、その場面ごとに写真撮影をしていく活動です。
あいにくの雨だったので、園の中の廊下や自分たちの部屋、普段は入ることのない園長先生の部屋に特別に入れてもらって撮影をしました。
部屋を移動しながら興味のあるものを見つけて撮る場所を決めるグループや、
「ドライブの旅」と設定を決めて目的地に向かうお話を順番に撮影するグループがありました。
おしゃべりしているところや何かを見ているところなど、シーンに合わせて人形の向きを調整したり、
撮影の角度にこだわるなど、演出に気をつかう様子も見られました。
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最後は撮り終わった写真を全員で見ながら、撮影したグループの発表を聞きました。
発表グループは緊張しながらも、それぞれの場面について説明してくれました。
3_04_IMG_0564_b.jpg※担任の先生撮影


その中から、みどりチームのお話をご紹介〜!
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@ドライブをスタートしたところ。恐竜(アロサウルス)のドライブくんがドライブしてる。

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Aお山に出発するところ。お山に向かっているところ。

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Bお弁当を食べているところ。おにぎりとハンバーグとレタス。黄色いストローが入っているのはジュース。

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C公園でボールで遊んでいるところ。


終了後に担任の先生からは「絵の表現と違い、自然と構図を考えたり光の入り方を考えたりしていた。カメラで写真を撮ることが子どもたちの自己表現になっていた。」
「言葉での表現が苦手な子が自ら積極的に写真を撮っていた。その子にとって写真が新たな表現手段になるかもしれないという期待を抱いた。」と、
園長先生からは「子どもたちがこれから生きていく中で、表現する力や受け止める力を身につけさせてあげたいと思っているので、とてもいい機会だった。」とのお話をいただきました。
幼稚園の子どもたちは震災前と同じくらい元気になっているというお話を実施前に園長先生からうかがっていましたが、
それを実感するワークショップとなりました。
子どもたちよりも保護者の方のほうが今は元気がないとのお話も。
その時々に必要とされていることをつかみながら、ARDAとしてできることを考えていきたいと感じています。(チカダ)
posted by ARDA at 22:51 | 震災復興支援プロジェクト

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト 夢の力プロジェクト 「ろくぶて一族の冒険」A

2014年10月20日(月)・21日(火)・22日(水)
場所と対象:南相馬市立大甕幼稚園の5歳児
企画監修:今井紀彰(美術家)
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト
協力:キヤノン株式会社
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2日目:2014年10月21日(火) 9:40〜11:00
参加者人数:14名

2日目は、「冒険写真」をテーマに、一人ひとりが作った人形を園内の好きな場所に連れていって写真撮影をします。
自分が作った“ろくぶて一族”人形の冒険を、
ポスターや絵本の表紙のようにドキドキワクワクする1枚の写真にしようというお話の後、1人1台のカメラを手渡しました。
園庭に出るとブランコやジャングルジムなどの遊具や、木の枝や根っこや草の生えているところなど、冒険写真になりそうなポイントを見つけて撮影!
特に声をかけなくても、子どもたちはどんどんと撮影スポットを発見していました。
2_01_IMG_0531_b.jpg※担任の先生撮影

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大きめの葉っぱを見つけてきて地面に立てて「日陰で休んでいるところ」にしたり、
人形だけでなく好きな友だちが写りこむように撮ったり、それぞれのこだわりが現れていました。
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2_04_IMG_0539_b.jpg※担任の先生撮影

撮影後には自分が撮った写真について、どんな冒険をしているところかお話をしながらお気に入りの1枚を選びます。
自分の写真を見るときには照れつつもとても誇らしげにお話していました。
友だちが撮った写真もお互いによく見ていて、「こんな高いところにどうやって置いたの?」と質問が出たので、
実際に置いた場所は手が届く高さだけれど撮影の角度で高いところのように見える写真になっていたことがわかったりしました。
2_05_.jpg※担任の先生撮影


少しだけ子どもたちの写真をご紹介〜!
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「ワープスーパーおばけ」が、光と陰が白黒に分かれたところでシューっとすべる冒険をしているところ。

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「かぶと星人」が、なかよしの友だちと一緒に鉄棒にぶらさがってブラブラする冒険をしているところ。

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「キラキラ星人」が、たくさん歩いてつかれたので落ちていた落ち葉の陰に倒れこんで休憩しているところ。

似ているように見える写真も撮影した本人はしっかり違いを捉えてお気に入りをパッと決めたり、
友だちが進める写真があっても自分が選んだ写真をゆずらなかったり、
子どもたちなりの写真に対する感性が垣間見える時間になりました。(チカダ)
posted by ARDA at 22:24 | 震災復興支援プロジェクト

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト 夢の力プロジェクト 「ろくぶて一族の冒険」@

2014年10月20日(月)・21日(火)・22日(水)
場所と対象:南相馬市立大甕幼稚園の5歳児
企画監修:今井紀彰(美術家)
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト
協力:キヤノン株式会社

ブログでのご報告が一年以上過ぎてしまいましたが、昨年度の南相馬市での活動のご報告をさせていただきます。
これまでもお世話になってきた南相馬市高平幼稚園の園長先生から、今回は移動先の大甕幼稚園に呼んでいただきました!
担任の先生が普段からカメラを活用しているとのことで、2013年12月に実施したカメラのワークショップをとご希望があり、
また今回は3日間連続で実施できることから、前回の内容をさらにバージョンアップさせて実施しました。
2013年のカメラをつかったワークショップ↓
http://ardablog.sblo.jp/article/83105907.html
http://ardablog.sblo.jp/article/83106410.html

2013年のカメラのワークショップをしていただいた美術家の今井紀彰さんに企画監修として加わっていただき、現場での活動をARDAスタッフが担当。
1日目は素材の触覚を楽しみながら手袋人形「ろくぶて一族」を制作し、
2日目にはその人形が登場人物になった冒険物語を想像しながら子どもたちが1人1台のカメラで撮影、
3日目にはグループで冒険物語の場面を数コマ撮影して発表しました。
1〜3日目の各回をご報告します。
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1日目:2014年10月20日(月) 9:40〜11:00
参加者人数:13名

1日目は、針金の入った手袋に綿を入れ、自由にポーズがつけられる人形を作ります。
子どもたちの前で針金が入った手袋を動かしてみせると、たちまち興味津々の様子に。
「こうするとどんな生き物に見える?」という質問に「犬みたい」「おどってるみたい」と、すぐに色々な想像をふくらませていました。
手首の穴から出ている針金や中指を頭に見立ててポーズを作り、手袋を動かすことを楽しんでからそれぞれの制作に入りました。
最初は手首の穴から綿詰めをします。はじめて見るような大量の綿を触ると「気持ちいい!」と歓声が。
綿をつめる時には「たくさん食べちゃった」「お腹いっぱい〜」と手袋の気持ちになって話していました。
1_01_IMG_0465_b.jpg※担任の先生撮影

1_02_IMG_0464.jpg※担任の先生撮影

その次は、顔や手足をどこにするかを決めて、ペンで顔を描いたり紙粘土をつけてそれぞれのキャラクターを作っていきます。
白・赤・黄・青の紙粘土を練り合わせて自分だけの色を作ってしっぽや羽をつくったり、ペンで模様を描いたり全体を色づけしたり。
見る間に個性豊かな“ろくぶて一族”が生まれていきました。
1_03_IMG_0481_b.jpg※担任の先生撮影

1_04_IMG_0486_b.jpg※担任の先生撮影

さらに、作った人形の名前や特徴を考えてキャラクターへのイメージを広げます。
最後はそれぞれが作った人形の紹介タイム。
友だちから人形に関する質問が投げかけられると、発表者の子は緊張しつつもがんばって答えていました。
紙粘土でできた妹がくっついていたり、紙粘土のボタンを押すと色々な機能が発動したり、見ただけではわからないお話を聞くことができました。(チカダ)
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2013年12月25日

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト ARDA写真プロジェクト

12/10(火)南相馬市高平幼稚園

「カメラを持って、小さな旅をしよう!」
10:00-11:20 4歳児 計16名


講師:今井紀彰(いまいのりあき/美術家)
協力:吉野修(筑波大学准教授)、筑波大学比較文化学類学生たち、キヤノン株式会社
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト


さて、今日は同じカメラワークショップを4歳児さんたちと一緒にやります!昨日の年長さんたちの活動を見ていた4歳児さんははじまる前からワクワクです。

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ウォーミングアップの後は、待望のカメラを順番に受け取るこどもたち。

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前日の反省を生かして、どうやって目で見て、カメラで見て、シャッターを押すかをわかりやすく説明する今井さん。ふむふむ。

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さて、園庭に飛び出していきました!一体何とってんだろ?

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お互いを撮り合ったり。

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こんな格好でお花を撮ったり。
4歳児さんたちは迷うことなく、バシバシ撮影していました。

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時間はあっという間に過ぎ、作品鑑賞の時間です。
おともだちの写真も楽しく鑑賞。

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あーでもない、こーでもないと、みんなでおしゃべり。

・・・
では、4歳児さんの作品紹介です。

「オレにやさしいHくん」を何枚もとっていました。
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この一枚は、「かっこいいくつだから」「クロだから」
撮影したのだそうです。楽しそうに上がった左足がポイント!


福島県立博物館の小林さんは人気の被写体。なんで、とったの?と聞くと
「んと、、、、、おねえさんのおねえさん。」
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おねえさんのおねえさんって、どういうこと?ときくと、
「本当のおねえさん」、、!!!
なんか、言いたいことわかります。そう、小林さんは頼れる本当のお姉さんです。



「これさ、おしりが、、、、おしりが、おにいさんとKくんが、ぶつかんっこしているみたいだからとったの。」
おしりが、ぶつかりっこしているみたいだったんだ?ときくと、「うん。」
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そんなところを見てとっていたのかっ!!!話を聞いてみると一枚一枚の写真がさらに魅力的に見えてきます。



4歳児さんには難しいかもしれないと思った活動でしたが、とんでもない!
子ども達はしっかり自分の見たいものを写真におさめ、つたない言葉で何をとろうとしたのかを語ってくれました。これらの子ども達の写真は、筑波大の学生さんたちの手で1冊の冊子となって、子ども達にプレゼントされます。

終わったあとの反省会では、園長先生も「こどもたちが一人一台カメラをもって、活動する機会なんて、なかなかない。難しい活動ではないかと思っていたが、こんな写真がとれるんだと本当にびっくり。子ども達の視点や考えていることがのぞけたようか気がしました。」と。そして、1月には今回は残念ながらお休みした3人の子と、5歳児さんたちともう一度ワークショップをしようということになりました。
カメラのコツをつかんだ5歳児さんはまたどんな作品をとってくれるのか、今から楽しみです。(三ツ木紀英)
posted by ARDA at 16:52 | 震災復興支援プロジェクト

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト ARDA写真プロジェクト

12/9(月)南相馬市高平幼稚園

「カメラを持って、小さな旅をしよう!」
10:00-11:20 5歳児 計19名

講師:今井紀彰(いまいのりあき/美術家)
協力:吉野修(筑波大学准教授)、筑波大学比較文化学類学生たち、キヤノン株式会社
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト


6月にもやってきた高平幼稚園。今日は5歳児さんとカメラをつかったワークショップです。こどもたちは、前回土の絵の具を作って大きな絵を描いたこともよく覚えていました!キヤノンの協力を得て、こども一人一人に一台のカメラを用意し、カメラをもって自分にとってきになったことを撮影します。撮った写真はPCに取り込んで、それらを観ながら、子ども達に何を撮ろうとしたのかなど、写真にまつわるお話をしてもらいます。4、5歳児さんには私たちも初めて実施するプログラムでドキドキです。

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まずは、アーティストの今井さんのリードでまずは身体の準備運動です。
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2人一組でお互いの身体をなでたり、叩いたりして、身体感覚を起こしていきます。
ぼんやりみることと、一つものをしっかりみるって、どんなことをかを体験してみてから、、、、


いよいよ一人一台カメラをもらって、今井さんにカメラの使い方を教えてもらいました。
みんなワクワクドキドキ!
さて、小さな旅にGO!
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園庭にでると、ちよこ先生を発見!子ども達に撮られまくっているちよこ先生。
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園庭のいろんなところにちらばって。

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お花は人気のモチーフですが、捉え方はいろいろ。

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そして、ホールに戻ってきて、3つのグループにわかれて、作品鑑賞です。

「あ、◯◯ちゃん(が、うつってる)!」と声があがったり。
「木(をとろうとしたの。)「この木の後ろに穴がふたつあるの。」と、写真をとったときのお話を一枚一枚聞いていきました。この写真は「間違えた。」こっちの写真は「(意図して)とった。」と、しっかりととったときのことを覚えていて、大人もびっくり。
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・・・
さて、何枚かこどもたちが撮影した写真を紹介します〜。
この写真は何をとったのでしょう??

「これ。」

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これは、一番奥に見えるピンクと緑の跳び箱のようなものを撮ったのだそうです!


「おいかけた。」

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これは、お友達をおいかけながら、とったんだって!
生き生きとしたともだち同士だからみせる表情!

「お花とった。」「まっすぐとった。」
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これは、お花がさいている方からまっすぐとったそうです。だから、お花の顔がみんなこっち向いてるんだね!

少しカメラの操作に緊張したのか、撮影する枚数はすくなかったのですが、
子ども達の視線は私たちの思いもつかないものをとらえようとしていたり、素直な気持ちがそのまま写っています。撮影する前は緊張気味だった顔も撮影後はビックスマイルで満足そうでした。私たちも少し手応えを感じた5歳児さんワークショップでした。(三ツ木紀英)
posted by ARDA at 16:36 | 震災復興支援プロジェクト

2013年06月23日

「震災復興支援ハート(トランプ)心をつなぐアートプロジェクト –南相馬市高平幼稚園

6/21(金) 南相馬市高平幼稚園

「土の絵巻」講師:白濱雅也(しらはままさや/美術家) 5歳児18名
「ろくぶて一族の冒険」講師:今井紀彰(いまいのりあき/写真家・美術家)4歳児15名
10:00-11:30

協力:新潟大学丹治ゼミ、鹿島区福祉サービスセンター 寄付:ひまわり幼稚園


この高平幼稚園の園長先生は、2011 年9月から何度か通っていた上真野幼稚園の園長先生が、
4月から異動したことで、実施することになりました。
久しぶりにあった園長先生はお元気そうで、顔を見ただけでほっとしてしまいました。
「あのときは本当に大変な時で。」と、声をかけて下さり、それだけでこちらの胸も熱くなりました。
この高平幼稚園は今年の4月から開園したばかり。
比較的線量が少なく、子ども達も園庭で遊んでいました。

*********
「ろくぶて一族の冒険!」

昨日のワークショップでは子どもたちとのコミュニケーションがちょっと困難な感じがしたので、
今日はプログラムのはじめに、パチパチとお互いの身体をたたいて刺激し合ったり、
3つのプログラムではなく1つのプログラムをじっくりと取り組むことにしました。
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フワフワした綿とムニムニの紙粘土。
どちらも子ども達には新鮮だったようで、何をつくるともなく、まずは触るだけで楽しいみたい。
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手袋に針金をいれて、そこに粘土をつけたり、マジックで絵を描いたりしていきます。

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紙粘土にマジックのインクでピンクの色をつけたのは、子ども達が発見しました!

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最後にはできあがった生き物について、お話してくれました。

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*********
「土の絵巻」

土の絵の具を使って大きな絵を描くワークショップです。
いつものように料理教室のような絵の具作りから。
卵黄の鮮やかな色、土のふわふわの感触、酢の強烈な匂いなどにみんな強烈反応!

今回はリードなしの自由描画をはじめにやってみることを試しました。
やはり、はじめはエンジンのかかりが悪いです。名前を書く子が続出。まずい。
好きなもの、食べ物や動物あたりをヒントにしながらだんだんエンジンがかかってきました。
だんだん乗ってきて絵の上を歩き回りながら描く子が増えてひとまず終了。

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心新たに白い紙に向かいます。点を打ち、線のリレー、簡単な形の描画からいろんな顔やキャラを見つけて行きます。
最後の方はいつものように狂喜乱舞の世界になって行き、混沌の一歩手前で終了。
同じ年頃の子達と同じような元気を感じてひとまず安心しました。
こちらの園では、園庭での遊びが自由にできているせいか、子供達も伸び伸びしている印象がありました。
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離れていてはなかなか実感できない現場の様子や空気、
そこで暮らす方々の表情などに接しつつ、共有できて良かったと感じます。
また継続して行きたいものです。
(白濱雅也)
posted by ARDA at 01:40 | 震災復興支援プロジェクト

2013年06月22日

「震災復興支援ハート(トランプ)心をつなぐアートプロジェクト –南相馬市鹿島区寺内塚第二集会室

6/20(木) 南相馬市鹿島区寺内塚第二集会室

「お地蔵さんづくり」
講師:白濱雅也(しらはままさや/美術家)
「新しい遊びを考える連想ゲーム」
講師:今井紀彰(いまいのりあき/写真家・美術家)
&コーヒーサロン by ARDA

13:30-15:30 参加人数:お地蔵さんづくり16名、連想ゲーム12名 計28名

協力:新潟大学丹治ゼミ、鹿島区福祉サービスセンター 寄付:ひまわり幼稚園


午後は今井チームも白濱チームも合同で、寺内第二仮設住宅という100世帯を
超える大きめの集会室で一緒にWSを行うことにしました。
集まってきたのは元気なお母さんたち!
さっきまで、子どもに「おじさん」と呼ばれていたアーティストも、
「おにいさん!」と呼ばれて、ニコニコ受け入れてもらえました。
強者お母さんたちに、どんな人もモノも受け入れる大きな器を感じました。
(三ツ木)

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「おじぞうさんづくりワークショップ」

こちらでは大きめの角材から削るのを挑戦していただきました。
角材の角が鼻や合掌の手になるように削って行きます。
角を落としていくと何となく像の姿が見えてきます。

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皆さん一生懸命集中してくださいまして、雑談する雰囲気ではありません(笑)

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やはり手と鼻のあたりは皆さん少し苦戦して、私がお手伝いして回ります。
顔ができると完成!となって皆さんの顔がほころびます。

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出来上がったお地蔵さん同士を比べあったりしています。
同じ削り方でもみんな個性があります。不思議ですね。
終わりの頃にはお孫さんを亡くされて彫りにきたという方、
親戚のために彫ったという方が声をかけて下さいました。
心に秘めた方もいたかもしれません。

両会場とも一名の男性を除いて全て女性でした。
男性はどこで何をしているのでしょう?
男性が引きこもり気味という話を現実に感じ、ちょっと心配になりました。
(白濱雅也)


*******
「新しい遊びを考えるための連想ゲーム」

今井さんは、みなさんとお話しながら、子どもや自分たちのための新しい遊びが作れるといいなと、
これまで各地で行っている連想ゲームのようなワークショップを行いました。
まずはこれまでの人生で美しいと思ったコトやモノを一つあげます。
その言葉から、全員が一人ずつ、連想した言葉をあげていきます。
この「連想」が結構難しいらしく、みなさん、お互いに助け舟を出しながら、考えていきます。
やっと一周回ったところで、時間切れ!
それでも「いい頭の体操になったわ!」「普段はこんなことしないものね。」と、
晴れ晴れした様子でした。
(三ツ木)

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posted by ARDA at 01:16 | 震災復興支援プロジェクト

2013年06月21日

「震災復興支援ハート(トランプ)心をつなぐアートプロジェクト –南相馬市鹿島区小池第二集会室

6/20(木) 南相馬市鹿島区小池第二集会室

「お地蔵さんづくり」
講師:白濱雅也(しらはままさや/美術家)
9:30-11:30 5歳児13名 4歳児12名 計25名
協力:鹿島区福祉サービスセンター 寄付:ひまわり幼稚園


これまで仙台市や七ヶ浜町などの仮設住宅で活動してきましたが、
南相馬市では園庭で遊べない幼稚園での活動を最優先で活動してきたため、
今回南相馬市ではじめて仮設住宅で活動することになりました。
白濱雅也さんは岩手県出身のアーティストで、彼のお地蔵さんを作る
ワークショップのプランを聞いたとき、ぜひ実現したいと思いました。
詳細は白濱さんにレポートしていただきます。

*************
「お地蔵さんつくりワークショップ」

3.11以降、幼い頃住んだ遠野の五百羅漢をよく思い出すようになりました。
改めて調べてみるとそれはある僧侶が飢餓でなくなった人を供養するために彫った石刻仏群でした。
今住んでいる下町でも至る所に地蔵菩薩が立っています。
それは震災や空襲の犠牲になった子供たちの供養のために建立されたものです。
そういう造形のあり方というものがよくわかるようになり、亡くなった人の魂の無念を鎮める、
という素朴な願いが私の制作を少々変えました。
それとともに、状況が落ち着いたら、被災した方々と魂に思いを寄せながら地蔵を彫りたいと思うようになりました。
今回ARDAの助力によって、震災後の念願であったお地蔵さん彫刻ワークショップとして実現しました。

初日午前中は小池第二仮設集会室でした。小さめの仮設住宅地のこじんまりした集会場です。
見守りをしている福祉サービスセンターのスタッフの案内のもとでで行いました。
皆さん顔なじみらしく井戸端会議が始まってます。
肩ほぐしのスチレッチのあと、私と震災の関わりなどもお話ししながら、彫り始めました。

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バルサはカッターでも簡単に削れる柔らかい材料ですが、木は木ですので、木彫の醍醐味はあります。

茶飲み話でもしながら、と思っていたのですが、皆さん真剣に集中しています。
円筒の材料を鉛筆を削る要領で、頭と首もとを削っていきます。
頭の形ができてきて袖の形ができてくると何となくお地蔵さんに見えてきます。

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鼻や合掌の手のあたりを刻むのはちょっとコツが入ります。この辺はかなりお手伝いしました。
お顔は描いたりするのも一手ですね。これはお一人参加の男性の方のお地蔵様。
陽気な方でずっと雰囲気が和んでました。
何とか皆さんもお地蔵さんになりました。いいお顔になったところで記念撮影。
(白濱雅也)

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2013年06月20日

「震災復興支援ハート(トランプ)心をつなぐアートプロジェクト –南相馬市上真野幼稚園

6/20(木) 南相馬市上真野幼稚園

「今井紀彰のげいじゅつ大サーカス」
講師:今井紀彰(いまいのりあき/美術家)
9:45-11:00五歳児13名 4歳児12名 計25名
協力:新潟大学丹治ゼミ 寄付:ひまわり幼稚園


 2011年9月通っていた上真野幼稚園。
最後に訪れたのが11年12月だったので、その時いた園児は全員卒園。
園長先生も保育士さんも全員異動していらしたのですが、新しい園長先生が喜んで受け入れてくださいました。
園庭は春に再度除染をおこない、子ども達は外で遊び回っていました。
今は制限なく外で遊ぶことができています。
最後にいったときは、4歳児15名と5歳児30名で計45名だったので、子ども達の人数も少なくなった印象をうけました。
その当時はまだオープンしている園が3園しかなく、周辺の児童も引き受けていたという事情もあるのかもしれません。
ちなみに、南相馬市全体で3.11以前にくらべると未就学児の人数は30%くらいだそうです。
 今回は以前来たときも実施した今井紀彰さんの「げいじゅつ大サーカス」を
4,5歳児合同で、楽しんでもらうことにしました。
新潟大学からは丹治嘉彦さんとゼミ生の学生が手伝いにかけつけてくれました。
丹治さんは福島市出身。幼い頃はじめて入ったのは南相馬の海だったそうで、
これから南相馬で活動する足がかりをつくるために参加です。

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今回はじめて登場したのは「ろくぶて一族の冒険!」。
針金を仕込んだ軍手に綿をつめ、紙粘土やマジックをつかって、ぬいぐるみにしていきます。
綿を割り箸で押して詰めていく作業が結構難しそうでしたが、
なじみのない綿や紙粘土の素材に興味をもって手を動かしていました。
紙粘土遊びも新鮮だったようです。
「なんでもスイッチ」のコーナーでは、貝をとるスイッチや、ゆうえんちのスイッチ、
プリキュアのスイッチ、宇宙人がいるスイッチなどなどができあがりました。
中には、「押しても、そうならないよ。」と今井さんに質問する男の子が。
「想像の中で、実現するんだよ。想像ってわかる?」「わからない。。。」と、やりとり。
「この辺で顔をさがせ!」では、えっ、これ顔?となんとも斬新なキャラクターがたくさんできあがりました。
あっというまの1時間で、終わると「えーーー、まだやりたい!」という声もたくさんきかれました。

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終わったあとは園長先生と振り返り。
2011年頃の4,5歳児とすこし感じがかわったように感じたことをお話しました。
以前は、みんなが遊びの中に没頭して、心と身体をフル回転し、むさぼるようにワークショップを遊び尽くす感じがありました。
「今は外で遊べるけど、当時は外で遊べなかったので、ワークショップのときに特に集中したのかもしれないですね」という園長先生のコメント。
そして、3.11後、先生方も被災するなかで、保育園を運営して、ここまでやってきたことを少し伺うことができました。
地震の直後、子どもたちを家に返すように通達がきたが、園が高台にあったので、
直感的に返してはいけないと思い、通達を無視し、園で待機したことで子どもたち全員が助かったこと。
政治家やマスコミなども含め、外から様々な人たちが南相馬市にやってきた中でアートなどの支援にきてくれた人たちが、
一番子どもたちや自分たちのことを心配してくれていたような気がすると、お話してくれました。
子ども隊にできるだけ普通の環境をと、掛け合って再度除染をして、
園庭ではマスクもなく子どもたちは普通に遊べるようになっています。
毎日毎日子どもたちのために、最前をつくす姿に本当に頭が下がる思いがしました。
(三ツ木紀英)
posted by ARDA at 00:35 | 震災復興支援プロジェクト

2012年10月29日

デイリリー・アート・サーカス2012戸山(東京)

10月3日(水) 東京都新宿区 戸山団地に隣接する西戸山団地にて
デイリリー・アート・サーカス2012戸山(東京)が開催されました。

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生憎、雨に見舞われ15時には終了となってしまいましたが、
小さい子どもから高齢の方々が足を運んでいただきました。
いっしょに不思議な空間となった公園を体験して、
楽しんでいるひとびととその表情をあたたか見守る笑顔に溢れていました。
その場にいるみなさんが雰囲気を創り上げていってくださいました。
またご近所の方はじめ、ホランティアの方々のご協力もいただきました。
感謝の気持ちでいっぱになりました。
短い時間ではありましたが、「なんかそんなこともあったよね」と
みなさんで微笑みながら会話をしていだければ幸いかと思っています。

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posted by ARDA at 00:05 | 震災復興支援プロジェクト

2012年09月20日

デイリリー・アート・サーカス2012〜戸山団地

  東日本大震災地域のためにアートによる心の繋がりを運ぶ
デイリリー・アート・サーカス2012〜西戸山団地(震災被災者避難住宅)〜


<見学、ボランティア参加 大歓迎!お待ちしています!!>

10月3日(水)13時〜16時30分(入場無料)
 
会場:西戸山公園&特別養護老人ホーム新宿けやき園 玄関ホール

住所:東京都新宿区百人町4-5-1特別養護老人ホーム新宿けやき園
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 昨年に続きデイリリー・アート・サーカスをサポートし、巡回・東京地を担当します。
 デイリリー・アート・サーカスとは、美術家・開発好明さん企画プロジェクトです。トラックにアート作品を詰め込み、青森から神戸までの各地で行い被災地へと移動していく展覧会です。昔、サーカスが町にやってきたようなドキドキするアート作品を戸山団地前の公園内に展示します。
同時にARDA企画イベントとして、
新宿けやき園・玄関ホールではARDAの震災活動の様子DVD放映や被災地WSの作品も展示します。スペシャルゲスト飛び入り参加も?!
野外 特別企画
13:30〜14:20 即興からめーる団も参加!
13:30〜15:00 小林雅子さん(美術家)まったりにがおえコーナー
被災地より避難されている団地の住人、町の方々と楽しく交流できる場を提供できればと思います。 (https://sites.google.com/site/daylilyartcircuswebsite/)

<<交通アクセス>>
JR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線
「高田馬場駅」下車、
「戸山口(南)」出口より徒歩8分 

住所:東京都新宿区百人町4-5-1特別養護老人ホーム新宿けやき園前(区立西戸山小学校並び)

※ 車でのご来場はご遠慮ください

主催・共催:デイリリー・アート・サーカス2012実行委員会/百人町三丁目町会/NPO法人 人と人をつなぐ会/NPO法人 芸術資源開発機構(ARDA)
助成:企業メセナ協議会 GBFund 財団法人 文化・芸術による福武地域振興財団  
協賛:トヨタレンタリース山梨/ユポ・コーポレーション/セーレン商事株式会社
協力:新宿区社会福祉協議会/大久保・戸塚高齢者総合相談センター/社会福祉法人邦友会・新宿けやき園/戸山団地和楽会/百三喜楽会/西戸山タワーホームズ/ローソン百人町二丁目店/
アサヒビール株式会社/六甲ミーツ・アート 芸術散歩2012/(株)竹尾  
posted by ARDA at 00:37 | 震災復興支援プロジェクト

2012年07月18日

震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト-福島市白百合幼稚園

7/12(木)  福島市 学校法人白百合学園白百合幼稚園

「からだであそぼう」講師:新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト)
9:40-11:10 5歳児26名 保育士2名 

保育士講座「からだをほぐそう!」講師:新井英夫体奏家・ダンスアーティスト)
14:00-15:45 保育士10名

参加人数:からだであそぼう 計28名、からだをほぐそう計10名 計38名(のべ)


今年の1月にも訪問した福島駅から車で10分ほどのところにある白百合幼稚園。除染はもちろん、ホールにつながる室内砂場を増設するなどここにいる子ども達のために、幼稚園独自に工夫を凝らしています。今回も予算を用意し、子ども達のために私たちを呼んでくださいました。
*************
「からだであそぼう!」
今は子ども達は朝と午後と20分ずつ時間を区切って、外で遊んでいるそうです。それ以外は、室内がこどもたちの遊び場。限られた空間でも、楽しく、汗をかくほど動いて発散できて、かつ怪我なく動けるような身体と感覚をつくることを意識したワークショップとなりました。
ピンクのチューブで現れた新井さんにみんな大歓声。一人一人と握手したあと、輪になってお互い背中をさすったり叩いたり。気持ちの良い加減でお互いの身体に触れ合います。

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これは、納豆ねばねばの動き!
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これは氷が溶けて、水になってしまった動き。「ああーー、お水になって気持ちが良い!!」という声も。お水の気持ちに成りきってます。

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太鼓の音で、クネクネダンス。

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4人一組で3秒で自転車!!いろんな自転車ができました。

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2人一組で鏡ごっこ。じっと相手と見つめ合って動くととっても集中力を使います。

最後に絵本「はらぺこあおむし」のダンスを、子ども達に見てもらいました。(三ツ木は絵本を読み上げ&音役で写真がとれませんでした。残念!)
子ども達はお互いを優しく触り、途中で泣いちゃう子を気遣い、イメージの中にどっぷり使って動いていました。変に大人にアピールしたり、甘えたりする子もなく、遊びに没頭していました。色々な子ども達と活動していますが、大人達に大事にされ、すくすくと育ってきた、遊ぶ力のある子たちという印象を受けました。
終わった後は、保育士さんたちと振り返り。保育士さん達が気にしていたのは、この環境下の中でこどもたちの様子はどうか?東京で様々な5歳児さんたちとワークショップをしている私たちから、子ども達の様子がどのように見えたかということでした。新井さんは「90分という時間の中で、いつもよりもたくさんのプログラムが密度を持って、行うことができた。最初に輪になるところも短い時間できれいな輪ができていたし、静かに集中するところとわっと弾けるところと両方を楽しんでいた。途中恥ずかしくて泣いてしまった子を気遣って、輪にいれるところなど、子ども達がとても落ち着いていて、思いやる気持ちも育っている子たちだと思った。」と。厳しい環境下で保育士さん方が子ども達にいかに心を砕き、大事にしていらっしゃるかが感じられる時間でした。そして、保育士さんからは転園してきたばかりで、普段はみんなの中に入りにくいAちゃんが今日はみんなから声をかけられて、素直に仲間に入っている姿がみられてよかったとの感想もありました。一人一人がもつ良い面がぐっと引き出されワークショップになりました。(三ツ木)

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「からだをほぐそう」
午後は保育士さんに保育士講座。身体の力を抜いて、楽に動く野口体操と、子ども達との遊び方について体験して頂きました。色々な小道具を巧みに使う新井さんのワークショップにみなさんすっかり、入り込んでいます。野口体操の原理である、重力や空気の流れが可視化され、動きに対するイマジネーションが広がります。
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まずは2人一組になって、力を抜いた身体や腕を小刻みにゆらしてマッサージ大会。クネクネとゆれる身体に驚きの声。上半身をぶら下げて、ユラユラさせて、固まった関節をゆるめます。
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膝と足首を屈伸させて、布を空中に舞わせます。

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広げた一枚の新聞紙を音を出さないように持って空間を移動し、交換したり、その一枚のかみからどんな音がでるか探したり。最後にびりびりに破いて花火!時間を大幅に延長しましたが、最後まで残って、熱心に質問をしていました。終わってから、子どもたちと早速一緒に遊んでみます!とおっしゃってくださいました。保育士さんは身体が資本。腰や膝などに痛みをもっている先生もいらっしゃいますが、最後は自分の身体よりも、限られた空間で子ども達の遊びをいかに豊かにするかということで話が盛り上がりましたが、ご自分の身体も大事にメンテナンスしていただければと心から思います。 (三ツ木)

posted by ARDA at 22:27 | 震災復興支援プロジェクト

震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト-仙台市扇町一丁目仮設住宅

7/10 仙台市扇町一丁目仮設住宅集会室

13:45-15:00「からだをほぐそう!」 講師:新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト)
15:00-17:00「コーヒーサロン」

参加人数:からだをほぐそう14名 コーヒーサロン20名 計34名(のべ)

協力:一般社団法人パーソナルサポートセンター


ここ仙台市扇町一丁目の仮設住宅に伺うのは、昨年の9月頭、10月末に続き、3回目。新井さんは9月にきて、10ヶ月ぶり。まず、到着してびっくりしたのは集会室の玄関で、色とりどりの花が咲き乱れる花壇。お花だけでなくきゅうりやトマトなどの野菜もなっています。きれいに手入れがしてあって、住民のみなさんで、大事に手入れしていることがすぐにわかりました。
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13:30をすぎるとちらほらと集合。半分くらいがこれまでご参加いただいたお顔でしたが、どなたも昨年よりも穏やかでにこやかな感じがします。パーソナルサポートセンターのスタッフの方も加わって、ワークショップはスタート。
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お互いの背中を軽くたたいたり、マッサージしたり、身体をほぐすと、益々笑顔に。無理せず足の悪い方は座ったまま。元気な方は立ち上がって、ダンス。終始笑い声があがり、みなさんうっすら汗をかいていました。終わった後に、何人か横になって新井さんがマッサージ。
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終わった後のコーヒーサロンでは「一緒にからだを動かして、ゲームみたいなことして、一番楽しかったから、また来てくれて嬉しいわ。」と高齢の女性。新井さんの野口体操の話に興味津々でたくさん質問していたにこやかな男性は「去年の私と今年の私はちがう。ここに来たばかりの時は、なんでこんな仮設になんでいるのだろうと思っていた。でもこうやっていろんなイベントに参加しながら、ここの生活と状態と全部受け入れて、思い切り味わいきろうと考え方を変えた。」と語ってくれました。本当に昨年お会いしたときとは全然雰囲気が違い、別人のよう。八百屋の卸をしている女性が、メロンやスイカやさくらんぼを山ほど振る舞ってくださり、お腹いっぱい初物の果物を頂きました。
外には移動図書館がやってきて、子どもたちの遊ぶ声がきこえてきます。どこか下町の軒先で近所の人と集まっているような気になってきました。ある年配の女性は、「でもね、ここに来る人はいつも決まっていてね。でてこない人は何にしているかわからないしね。無理矢理つれてくる訳にもいかないしねぇ。」と。ここにいらっしゃらない人に心を砕いていらっしゃり、その気持ちに暖かい気持ちになります。
コーヒーサロンの後片付けも、お母さんがたが手伝ってくださりあっという間に終了。仮設のムードメーカーのKさんが、仙台まで車で送ってくださる時も、玄関のところまでみなさんでてきて姿が見えなくなるまで、手を振って見送ってくださいました。仮設住宅は当初2年といわれていましたが、3年に延長されたそうです。みなさんが次の生活に移るまで、会いに行きたい!と思います。(三ツ木)
posted by ARDA at 19:33 | 震災復興支援プロジェクト

2012年04月24日

震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト報告展@3331

2月29日(水)-3月5日(月)展示
3月3日(土)15:00- 「なんでもスイッチ!」今井紀彰ワークショップ
      18:30-  シンポジウム「東北でアートワークショップをするということ」


千代田3331のわわルームにて、震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト報告展と、にはシンポジウムが開催されました。
ARDAでは6月から1月までに計8回19日間活動をおこない、45回のワークショップで1287人の方々にご参加いただきました。これだけの活動を行うにあたり、韓国の化粧品会社アモーレパシフィック、日本財団ROADプロジェクト、企業メセナ協議会の助成金や、個人の方々のご厚意による寄付があったことで、実施できました。改めまして心より御礼申し上げます。
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 シンポジウムでは一緒に活動してくださった中津川浩章(美術家)さん、新井英夫(ダンス・アーティスト/体奏家)さん、今井紀彰(美術家/写真家)さんがゲストで出演。スライドをみながら現地の様子を報告。20人くらいの方々参加してくださいましたが、現地で活動している方やしたことのある方も多く、それぞれがみた被災地について語っているとあっというまに2時間半が過ぎていきました。関心の高い方々が集まってくださり、これから一緒に活動していけそうなつながりもできました。今後も細く長く活動を続けられればと思いますので、皆さんのご支援をどうぞ宜しくお願いいたします。 (三ツ木/近田/加藤)

これはシンポジウム前の今井紀彰さんの「なんでもスイッチ!」ワークショップの様子。
バックにちらっと見えるのは中津川浩章さんのライブペインティングです。
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posted by ARDA at 16:36 | 震災復興支援プロジェクト

2012年02月28日

震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト報告展とシンポジウム

昨年6月よりARDAでは、仙台市、七ヶ浜町、南三陸町、南相馬市、福島市などで、アートワークショップを行ってきました。

震災後もうすぐ1年となりますが、
3331アーツ千代田にて、明日から3/5(月)まで、
「震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト報告展」を行います。

会期:2/29(水)-3/5(月)12:00-19:00
会場:http://www.3331.jp/access/

3/3(土)18:30〜シンポジウムを行います。
「東北でアートワークショップをするということ
〜ブログでは語りきれないことを話します〜」
ゲスト:中津川浩章、新井英夫、今井紀彰
コーディネーター:三ツ木紀英

ぜひ、足をお運びください。
ちょっとしたフードとお飲み物をご用意してお待ちしています

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posted by ARDA at 21:21 | 震災復興支援プロジェクト

2012年02月20日

震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト-福島市白百合幼稚園その2

1/27(木)  福島市 学校法人白百合学園白百合幼稚園その2

「アクションお絵かき!」中津川浩章(なかつがわひろあき/美術家)
9:40-10:40 4歳児23名 保育士2名 10:50-11:45 5歳児38名 保育士5名

参加人数:アクションお絵かき 計66名、からだであそぼう計43名 計109名(のべ)


4歳児さんは中津川さんの「アクションお絵かき!」を体験。「まっすぐな線を描いてみよう」との言葉に、慎重にクレヨンを動かす子ども達。なんとも丁寧な線に、子ども達の几帳面さがうかがえました。
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そんな子ども達も次第に腕の速度を増してゆきます。紙の上にのってダッシュ!次第に身体の動きと描くことが一体になっていきました。
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何人かでまとまって、ものすごい勢いで渦を描く様子も。後ほど聞くと「色の対決」をしていたそう。幾層にも重なったクレヨンを、爪を使って削り取る姿も見られました。活動の入りこみ方に個々の違いが見られましたが、どの子も夢中になれる瞬間があったのではないかと思います。
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次は5歳児さん。広いホールに、長い紙を2列用意して活動スタートです。
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音を聞いて描く活動では、新井さんが演奏を。単にリズムに合わせるだけでなく、短い線をすっと描いたり、ギザギザの線を描いたりと、音を繊細にとらえていました。中にはトライアングルの音に、星の様なキラキラを描く子も。身体的な表現から物語性のある表現まで、表現の幅の広さを感じました。
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紙が色の渦で埋まってゆきます。
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クレヨンの二刀流!次第に小さくなってゆくクレヨンに、互いに使いたい色を貸しあう姿も見られました。
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物語を紡ぐ子がいれば、身体を解放させて描く子もいます。
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活動後、5歳児さんの作品(上2枚)と4歳児さんの作品(下)をホールに飾りました。展示をすると、改めてせまってくるような迫力を感じます。(近田)

終わってからの振り返り。4歳児担任先生は、「線だけでこんなに長い時間遊べるのかと驚いた。規制しないのがいい。のびのびできていた。」「終わったあとももっとやりたい。紙を裏返して、後でやろうなどと言うほどだった」
5歳児担任先生は、「からだで遊ぼうでは、支援が必要な子も、すごく楽しんでいた。外遊びの制限の中、よく遊べて本当に良かった。それぞれ1時間ずつよく集中していた。」「絵を描く方では、はじめ、一人の女の子のリーダーが、使う色をみんなが真似していたが、ルールがわかって楽しめてくると、全然違う色を自分で選べるようになっていたのがとても良かった。」「あんなに大きな紙に、何も考えないで描ける楽しさ。様子を見ていて、描くことがストレス解消になるのかと思った。」と。
アーティストからは、「バランスよく集中できていた。一つのエネルギーになって、ワクワクと育っていった」「きもちを表現させることを大事にしている。溜まっているものをはきだせた気がした。」とコメントが。園長先生からは、「これからも長い生活となる。6−7月にまた是非来て欲しい」というご希望も頂きました。「これからの長い生活。」、、、。マスクをかけながら、子どもと一緒に生きていくという若い保育士さんのきりっとした表情が強く私たちの心に残りました。(三ツ木)

3日間のワークショップ参加人数 合計 267名
アーティスト:中津川浩章(美術家)、新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト)
主催・企画:NPO芸術資源開発機構(三ツ木紀英・近田明奈)
共催:NPO法人JCDN
協力:一般社団法人パーソナルサポートセンター
助成:日本財団ROAD PROJECT

posted by ARDA at 22:32 | 震災復興支援プロジェクト

震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト-福島市白百合幼稚園その1

1/27(木) 福島市 学校法人白百合学園白百合幼稚園その1

「からだであそぼう!」講師:新井英夫(あらいひでお/ダンサー・体奏家)
9:40-10:40 5歳児38名 保育士5名
参加人数:からだであそぼう計43名


福島市は原発から60km離れていますが、放射線量は低くなく、子どもは外で遊べません。今回は初めて福島市内の幼稚園を訪れました。外は20分だけ遊んで良いことになっていますが、子ども達は廊下を走り廻っているので、欲求不満が溜まっているのかも。と先生。今日は思い切り遊んでもらいます。
まずは40人の5歳児さんとからだのワークショップ。2クラス合同で、大人数だったのですが、みんなよく集中して遊べました

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おきまりのピンクチューブに歓声をあげて、逃げ惑う子ども達。ウォーミングアップは、寒さを吹き飛ばす、ゴキブリダンス。
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3人一組でほっぺ歩き。
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鏡遊びも、息をあわせてできています。「楽しい〜」という声も。右の写真は2人一組でキノコになっています。同じキノコでも、色んな表現があります。
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この2つは象さんです!8人で協力して、両脇の耳や鼻、牙やしっぽになりきっています。
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最後は息をあわせて、「お友達と仲良しダンス」。1時間の身体遊びを思い切り楽しみました。(三ツ木)

アーティスト:中津川浩章(美術家)、新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト)
主催・企画:NPO芸術資源開発機構(三ツ木紀英・近田明奈)
共催:NPO法人JCDN
助成:日本財団ROAD PROJECT

posted by ARDA at 22:11 | 震災復興支援プロジェクト

震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト-南相馬市上真野幼稚園

1/26(木)上真野幼稚園&保育園 保育士講座

「からだであそぶ」講師:新井英夫(あらいひでお/ダンサー・体奏家)
14:30-15:30 上真野幼稚園保育士3名 上真野保育園 保育士3名 計6名
「絵で気持ちを表現する」中津川浩章(なかつがわひろあき/美術家)
15:40-16:45上真野幼稚園保育士3名 上真野保育園 保育士3名 計6名
参加人数: 計12名(のべ)


私たちが南相馬に来てワークショップすることは子どもにとって、限られた特別の時間になってしまいます。上真野保育園の園長先生に相談し、日常の遊びのヒントになるような保育士さん向けの講座をさせて頂くことになりました。

「からだであそぶ」
新井さんの講座では、子どもたちと身体を使って楽しむ時に、動きのイメージを広げるコツや、ゲームの様に自然と動いてしまう方法を、解説とともに体験して頂きました。いくつかのシンプルなルールで、思いもよらない不思議なポーズや、いつもは使わない部分の動きが引き出されていきます。新井さんの活動では思い切り走ることが難しい限られた場所でも、汗がじっとりにじみ、大人の場合は次の日筋肉痛になるほど。自分と他者の動きへの集中力も求められ、それが達成感や充実感にもつながるように感じます。

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外で思い切り身体を動かす機会を奪われている子ども達にとって、園のホールで遊べる少ない時間の中で、いかに全身を使った質の高い活動ができるかは切実な問題です。身体にも心にも大きく関わってくることではないでしょうか。体力の低下を先生方が心配し、実際にすでに感じてもいるようです。厳しい状況の中ではありますが、講座を始めると先生方もすぐに夢中に。終始笑顔あふれる交流のひと時になりました。(近田)

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「絵できもちを表現する」

水彩やクレヨンを使って、自分の気持ちをどう表現するか、簡単なようで難しいことです。中津川さんの講座では、水に濡らした紙に「今日の気持ち」「イライラ」「ワクワク」「ドキドキ」を水彩で表現していきました。また地震がきたらどうしようという「ドキドキ」する気持ちを描いたり、答えの見つからな今の状況を、黒や茶、深い青などで表現する方もいらっしゃいました。子ども達とは元気に過ごしている反面、保育士さん自身も不安を抱えていらっしゃる現実が垣間みられます。
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楽しい気持ちを表現することで、もっと元気に。あるいは、モヤモヤした不安に色や形を与えて、絵にしていくことで、気持ちを少し客観視できます。また、意識的にも無意識的にも、描いた絵には色や形に意味や理由があります。描いた絵を変に分析するということではなく、子ども達と絵についてお話することで、その子のことがよりよく理解することができるのではないでしょうか。最後には「子ども達と早速絵を描いてみます」という声も。短い講座でしたが、室内での子どもとの遊びのヒントにしてもらえればと思います。(三ツ木)


アーティスト:中津川浩章(美術家)、新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト)
主催・企画:NPO芸術資源開発機構(三ツ木紀英・近田明奈)
共催:NPO法人JCDN
助成:日本財団ROAD PROJECT

posted by ARDA at 22:03 | 震災復興支援プロジェクト

震災復興支援・こころをつなぐアートプロジェクト-南相馬市八沢幼稚園その2

1/26(木)AM  南相馬市立八沢幼稚園その2

「アクションお絵かき!」中津川浩章(なかつがわひろあき/美術家)
9:15-10:10 4歳児22名 保育士1名 10:20-11:15 5歳児23名 保育士1名


4歳児さんは中津川浩章さんの「アクションお絵かき!」から。大きい紙に身体をいっぱいに使って線を描きます。まっすぐな線、ゆっくりな線。クネクネな線。
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あっと今に紙が色でうまり、完成作品を見た先生曰く「パワースポット」のような、ぐりぐりと線が何重にも重なった部分がいくつもできていました。
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今度は好きな色のクレヨンをもって、紙の上を端から端へ。色を変えて、何度も何度も飽くことなく紙の上を行き来しました。はじめは一本だったクレヨンも、両手もち、2本持ち、3本持ちに。最後は手にあふれんばかりに持って、紙をうめてゆく線や色の重なりを楽しみました。(近田)
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続いて、5歳児さん。好きな色でまっすぐな線を描いてみようの中津川さんに声に、最初は戸惑いながらも、段々エンジンがかかり、いつのまにか画面が埋まっていきました。
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渦巻きをグルグル描くところで、ぐっと集中力がでてきました。男の子たちは何人かで一カ所に何層にも色を重ねています。
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出来上がった絵をホールに展示。上が4歳児さん、下が5歳児さん。見に来た遅番の先生が「すごい八沢幼稚園!芸術だわ!」とその迫力にびっくり。
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終わった後のふりかえり。保育士さんからは、「全身使って動くような活動は中々出来ないが、今日は体を十分に使って、のびのび活動できた。」「お友達の体に触れあったりできてよかった」「支援が必要な子がとてもよく集中できていてびっくりした。」「4歳、5歳の様子で導き方が違っていてさすがだと思った。」「保育士だけだとどうしても固定概念があるけど、今日はとてもダイナミックにできた、子ども達のいつもと違う笑顔が見られた。」と。
アーティストからは「続けて2時間の活動なのに、よく遊べていた。」「4歳児さんはとても工夫して体で表現できていた。」「チームワークがよく、よく動き回って描いていた。」「5歳児さんは、クワガタなど勢いにのっているととても面白いものがでてくる」などのコメントがでました。
みなさんとても喜んで下さって、会津料理の給食を出して下さったり、帰る時には保育士さんみなさんで外にでて、寒い中タクシーが見えなくなるまで手を振って見送ってくださいました。別れがたい出会いでした。(三ツ木)


アーティスト:中津川浩章(美術家)、新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト)
主催・企画:NPO芸術資源開発機構(三ツ木紀英・近田明奈)
共催:NPO法人JCDN
助成:日本財団ROAD PROJECT


posted by ARDA at 21:53 | 震災復興支援プロジェクト