2016年03月01日
やまとアートシャベル四期生研修 第10回
やまとアートシャベル四期生研修 第10回
今年度のラストの四期生研修が行われました。
一期生から三期生の間でも四期生の優秀さは評判なのですが、
10回目の研修を迎えた今回、改めてその成長を感じることができました。
今回は4名の方がファシリテーターの練習を行いました。
何度も練習が行われていますが、振り返りの時間での意見交換では
新しい気づきや改善点へ向けての意見がどんどんあがります。
気づきの内容も回を追うごとに、繊細な内容になっていて
参加させていただいている私もとても刺激をもらっています。
有意義な対話にするためにファシリテーターとしてどんな意識を持つべきか、
作品像を共有しながら掴むために心がける事はどんなことか、
という話し合いなどが行われました。
より成長をしていこうという姿勢が四期生の優秀さを作っているのだなあと感心しきりです。
最後に講師の三ツ木から次年度はいよいよ美術館デビューをしましょう、という話があり
皆さん、緊張が混じりながらもワクワクしてる様子でした。
私も来年度のアートシャベルの活動が楽しみです。
( やまとアートシャベル 一期生 関 )
2015年11月10日
<2015大和アートシャベル研修第8回>
2015年10月24日
<やまとアートシャベル2015>
シーンと静まり返った緊張感のある美術館の空気もいいものですが、仲間と一緒に作品を前に皆んなでおしゃべりする時間はまた格別です。
この夏<やまとアートシャベル>のメンバーは、思い切りおしゃべりできる展覧会に行ってきました!千葉県の佐倉市美術館で開催された「ミテ・ハナソウ展〜まいにちおしゃべり展覧会〜」です。
展示室に入ってまずびっくり!<寝ころびの間>と名付けられたコーナーでは、作品は限りなく床に近い低い位置に展示され、床に座ったり寝そべったり、くつろいだ気分で作品をみることができます。他にも<椅子の間>や<闇の間>など、それぞれに違った雰囲気で作品と向き合えるユニークな場が用意されています。興味を持った作品について調べることのできる<研究の間>もあります。
ふだん子どもたちと一緒に作品をみる場づくりに腐心しているシャベラーさんも、きょうは対話による美術鑑賞のための展覧会で、家族や友人を交え楽しみながら、ゆったりと贅沢な空間でのVTSを満喫したようです。
鑑賞後にはVTSにも参加してくれた佐倉市美術館で活動しているボランティア、ミテ・ハナさんたちとの振り返り&交流会を行いました。展覧会期中毎日「おしゃべりツアー」を開催し、来館者を楽しませる工夫を日々考えるミテ・ハナさんの、美術館という拠点をもった活動にも興味津々。対話による美術鑑賞という同じテーマを持つ者同士、ファシリテーターとしての悩みや疑問など話題は尽きず、大いに盛り上がりました!(kuwa)
2015年10月06日
<2015大和アートしゃべる四期生研修第7回>
2015年09月14日
<2015大和アートしゃべる四期生研修第6回>
2015年09月04日
<2015アートシャベル研修第5回>
2015年09月02日
<やまとアートシャベル2015> 4期生研修4回目
<やまとアートシャベル2015> 4期生研修4回目
先週は千葉県佐倉市美術館でミテハナソウカイさんとのお楽しみ研修に参加し興奮冷めやらぬシャベラーです。
今回の研修はファシリテーターの実践練習から始まりました。
そしてこの日は、対話型鑑賞のファシリテーターには欠かせない鑑賞授業前に行う準備のための鑑賞のしかたを習いました。
これは研修が終わってからも新しい作品を担当するたび、シャベラーが常に行うとても役に立つワザなのです。
この技術を講師の三ツ木に伝授してもらいじっくりと時間をかけて作品と向き合う皆さん。
今回の研修はいつにも増して頭をフル回転、集中力をたくさん使いました〜。
にも関わらず、午後からの自主練習でも冴えた意見がビシバシ飛び交っていて、研修会場は1日中熱気にあふれていました。
メキメキ成長していく四期生の皆さんが頼もしいです!
(アートしゃべる一期生 関)
2015年07月30日
<やまとアートシャベル2015> 4期生研修3回目
2015年07月28日
<やまとアートシャベル2015> 4期生研修2回目
7/13 9:30~12:30 @大和市渋谷学習センター
夏の暑さも本番に差し掛かる中、
シャベラー4期生は前回の研修から1週間後に再び集まりました。
二回目の研修とあって、リラックスした和やかな雰囲気でした。
今回も対話型鑑賞を鑑賞者の立場から体験したり、
グループに分かれて実践練習を行ったりして、
新たに気づいた点を話し合いました。
まだ二回目の研修にも関わらず、どんな問いかけ方が有効であるか考察し
工夫しながらファシリテーターとしての練習に励んでいる姿がすでに頼もしいです!
休憩のあとは対話型鑑賞の教育現場における役割についてなどの講義が行われました。
美術鑑賞にについてのレクチャーでありながら実生活にも応用できる知識もあり、
みなさん頷きながら熱心に聞かれていました。
次回の研修も楽しみですね!
(アートシャベル1期 関)
2015年07月22日
<やまとアートシャベル2015>4期生研修1回目
2015年03月30日
<やまとアートシャベル2014>合同研修
一期生、二期生そして三期生が加わったシャベラーさん全員で、この1年を振り返る本年度最後の合同研修が行われました。実施校の先生方からのアンケート集計結果をもとに、数値や傾向を検証しました。まずは、今年訪問した19校全てから“また授業を希望したい“という回答をもらい「活動をやってよかったぁ」という最上の喜びをかみしめることができました。同時にそこに留まることなく、みんなでこなした現場を思い出しながら結果を分析し、もっとこうすべきだという課題、こうしたらよいのではという解決法まで活発な意見交換が交わされました。
そして、シャベラーとしてスキルアップのために1年の活動の中で常に出てきていた悩み、課題についてみんなで振り返りました。一、二、三期生それぞれが互いに、自分なりの工夫の仕方をシェアすることができ「こんなこともあったね」と垣根のない共有ができました。来年度も、シャベラーさん四期生を募集します、きっとこの共有の輪がまた大きくなっていくことでしょう。


最後に、三ツ木さんより言葉をもらいました「神は細部に宿る」。対話型美術鑑賞授業の実現に関わるすべてのもの:シャベラーさん、先生、子供たち、言葉、その空間すべてに気持ちを込めて活動する、それらはつながりいずれ大きな力になると。来年度の活動への励みを得て、本年度無事終了することができました。
そして恒例になりました、お昼はお待ちかねの持ち寄りランチパーティーです♡♡
びっくりするぐらい皆さん料理上手!豪華なお料理がずらーりと並びました。
席替えしながらみんなとおしゃべり&お食事。楽しいひとときを過ごしました。皆さん本当にありがとうございます。そして来年度もどうぞよろしくお願い致します!!

(Okubo)
2015年03月09日
<やまとアートシャベル2014>第三期生研修11回目
三期生研修もはやいもので11回目を迎え、自主練習も月1回ペースでがんばっています。小学校や美術館での授業の参加回数も増え、小学校では1時間目に行われるアートカードのリーダーを、美術館では子供たちの鑑賞をサブとしてサポートをしています。
ここで、研修も終盤を迎え「”もやもや”してることをみんなで解消しよう」という時間をとりました。様々な場面でのどうしたらいいの?こうしたらよかったよ!と解決策を互いに提案できるようになりました。そして、常にこの授業の目的を忘れずにいることがとても大切だと実感できたようです。授業で出会う子供たちの笑顔や個性あふれる鑑賞に触れることの喜びが、学びへの原動力になっている皆さんは、とてもキラキラしていました。(Okubo)

2015年01月19日
<やまとアートシャベル2014>活動報告
先週の学校での事前授業を経て、岡本太郎美術館の企画展「太郎賞の作家U」と常設展「岡本太郎の沖縄」の2つの展覧会を130人の6年生と一緒に鑑賞しました。
学校や美術館での鑑賞プログラムの後には、シャベラーさんと対話の内容を検証したり、子どもたちの印象的な様子を共有したり、振り返りの時間を大切にしています。ここでは、今回の太郎美術館での活動後にシャベラーのSさんが紹介してくれた、Sさんとひとりの男の子の素敵なエピソードをご紹介しましょう。
♪ ♪
12月の岡本太郎美術館。真っ暗な空間で一枚の白い薄布が暗闇で波打つ、大巻伸嗣さんの作品を鑑賞中のことです。
「ずっと見てたけど、ひとつとして同じ形が無い」と発言してくれた男の子が、また何か言いたそうにしていたので発言を促してみました。
そうすると、彼は「言葉にできない」と。
その時、シャベラーにあるまじき事かもしれませんが、「言葉にできないものってあるよね。」と、返してしまいました。実際、自分でも「作品と接する上で、本当に大事なことは言葉には出来ないかもしれないな」と、常々思っているからです。
そして、どんなに深い知識や造詣に基づいた批評より、作品の前で子どもが絞り出すように言った「言葉にできない」と言う発言の方が、もしかしたら作家さんには嬉しいかもしれないな、とも思いました。
私にとっては、この男の子のひと言は2014年の活動中でナンバーワンのキラキラです。勿論、子どもの発言はみんなキラキラしていますが…。それはもう、まぶしいくらい。
2015年01月07日
<やまとアートシャベル2014>第三期生研修9回目
美術館でおこなわれる授業では、子供どもと対話する作品を自分で選びます。作品選びの研修で自身が選んだ作品を使って、いよいよ対話型鑑賞してみます。それぞれの好みがうかがえる様々な作品群でのVTS演習は、鑑賞する側にとってもいつもと違い新鮮で、いろんな発言が出て楽しく鑑賞し合えました。振り返りでは、すでに現場体験を重ねているせいか、以前にも増して具体的な課題がたくさんあげられました。「どこからそうおもうの?」という問いかけによって続いていく思考の充実感がうれしい様子の三期生のみなさんでした。(Okubo)

2014年12月08日
<やまとアートシャベル2014>第三期生研修8回目
大和市の対話型美術鑑賞授業は、2時限つかっておこなわれます。最初の1時限目は4-5人のグループでアートカードを使った鑑賞をします。ゲーム形式で楽しみながら、作品をよく見て感じたこと・発見したことを言葉にすることに馴染みます。2時限目は、みんなで大きく写しだされた作品について感じたこと、気づいたことを話します。子供たちは、十人十色様々な個性をみせてくれます。
三期生は、10月からサブコミュニケーターとして授業の現場に参加しています。現場での子供たちの笑顔に出会うたびに、子供たちにいい時間を過ごしてもらいたいと強い思いになるようです。この日の研修の最初は、「こんなときはどうしたらいいの?」という現場で得たたくさん疑問や課題を、ひとつひとつみんなで振り返りました。ついマニュアルやルールだけにとわられがちですが、同時に「子供の声を聞き、感じること」、もとても大切だとアドバイスもらいました。いよいよ12月からはリーダーとしてカードゲームを担当していきます。現場で得た子供たちの様々な様子をイメージして、振り返りで得た大切なことを意識して、がんばるぞ!と熱い練習が繰り広げられました。(Okubo)
2014年10月31日
<やまとアートシャベル2014>第三期生研修7回目
今回は鑑賞コミュニケーターとしての事前準備の方法を学びました。これは、一人で作品とじっくり向き合い「この作品のなかでなにが起こってる?」「どこからそう思ったの?」と自問自答を繰り返し、自分の中で起こる対話を紙に書き出していきます。研修室はすーっと静かになり、みなさん真剣に作品をみつめ、えんぴつを走らせていきました。

書きこんだものをさらに分類することで、考えが整理され、自分の中でより深く作品を理解することができました。なおかつ、実際にその作品をVTSで使用したときの対話の可能性がある程度を予想できます。後半VTS演習をしたファシリテーターより「事前準備をしておけば、もっと違うのかも。」とその大切さを実感する声も出ました。
いよいよ研修も7回目を迎え、残す研修もあとわずか。あらためて講師の三ツ木さんより、いままで学んできた基本を忘れずに、事前準備→実践→振り返りを丁寧に繰り返しながら、自ら復習し学んでいくことが大切になります、とエールをもらいました。三期生のみなさんたち、この言葉に押されみんなで自ら学ぼうという動きがさらに出てきているようです!(Okubo)
2014年10月15日
<やまとアートシャベル2014>活動報告
「モンスターを探せ!ピラネージからゴヤ、そしてエルンストへ」と題された展覧会は,
作品が小さく、必ずしも対話に向いた作品とはいえませんが、モンスターという題材は興味を引き出しやすく、子どもたちはここでも抜群の集中力と素晴らしい表現力を存分に発揮してくれました。
まずは手元の作品の部分図版で細かいところまでじっくり観察してから、実際の全図作品をみるというプログラムは、子どもたちがわくわく感をもって展示室に入ることにつながり、同時に作品の広がりや視点の変化を楽しむ新鮮な面白さがあったようです。
個人鑑賞の時間には、子どもたちそれぞれが自分のスタイルで作品と向き合う姿もみられました。ひとつの作品の前で黙ってじっと動かない子もいれば、模写することに熱中している子もいます。自分で選んだ作品をみて、感じたことや考えたことを文字や絵で書いてもらうワークシートを抱えながら、「書きたいことがいっぱい頭に浮かび過ぎて、結局ぜんぜん書けなかった」という子どもにも出会いました。みんな美術館を楽しんでくれてよかった!
<やまとアートシャベル2014>活動報告
2012年に始まったこのプロジェクトの鑑賞授業実施第一号が渋谷小学校でした。
学校としては3度目となる今回は、5年生の子どもたちと一緒に町田市立国際版画美術館に見学に行きます。
きょうはその事前授業。グループに分かれてアートカードを使ったゲームをしながら作品をじっくり観察し、自分の考えを言葉にすることに慣れていきます。始まったとたんに凄い集中力をみせる子どもたち。発言も活発で対話もはずみます。先生との振り返りでも「友だちの話を身を乗り出して聞いている場面が印象的だった。うなずきながらリアクションする様子もとてもよかった。子どもたちにあの姿を見せてあげたい。」という感想をいただきました。
さあ、美術館がますます楽しみになってきました!
2014年10月02日
<やまとアートシャベル2014>第三期生研修6回目
美術館鑑賞ではコミュニケーター自身が、自分の子供たちと鑑賞する作品を選びます。研修で学んだ作品選びの5つのポイントを元に作品選びとして4,5,6年生向けに作品を3点選ぶ宿題がでていました。集まった作品をテーブルにずらっと並べ、3人一組で相談しながら、ベスト2点を選び、その理由を発表しました。必要な要素を踏まえて選んだはずがどこか何かが足りないような?いよいよ、三ツ木さんより各作品の講評をもらいました。理解していたようで、理解しきれていなかった作品選びのポイント。VTSでは一番難しいとされています。その作品選びの奥深さを体験しました。的確に選ばれた作品で鑑賞すると、子どもたちは自由に楽しく作品を語りながら、作品に近づいていくことができるといいます。子供どもたちと楽しい鑑賞時間を過ごすために、より適切な作品を選べる様になりたい!と更なる目標が増えた研修でした。(Okubo)
2014年09月09日
<やまとアートシャベル2014>第三期生研修5回目
夏休みも明け、久しぶりの研修でみなさんにぎやかに再会しました。5回目の今日はファシリテートのコーチングとアートカード研修です。
前回研修から1ヶ月の期間があいた間に、シャベラーさんたちだけで鑑賞ファシリテーターの自主練習を開催。お子さんもつれてきて一緒に対話を楽しんでいたようです。また自主練には参加できなかったシャベラーさんは自宅で練習もするなど、とても熱心です。その頑張りもあって、「成長がはやい!楽しみですね〜」と講師からコメントをもらい、ニンマリ。そして、お互いに成長しあうために、「やってみてどうだった?」「良かった、悪かった所は?」と意見を出し合う“振り返り”では、1人の体験が全員の学びにかえられ、また充実したいい時間になりました。
後半はアートカード練習。まずはやってみよう!とグループに分かれて体験しました。めくったカードの「つながり」をみつける<神経衰弱ゲーム>とカード3枚で紙芝居のように物語をつくる<物語づくりゲーム>。大人も一生懸命になりながら、作品をよく見て感じたこと・発見したことを言葉にする過程で、鑑賞の視点を自分でみつけていることに気づき、感動しました。と同時に、進行役として現場にたったとき、短時間で子供たちの声を引き出すことは簡単ではありません。まだまだ、これから練習が必要!早速研修後に、アートカードの自主練習をすることになりました。
研修の内容も深くなってきて、次回はいよいよ子供たちのいる美術館現場での実践です。ドキドキしながらも子どもたちとの出会いを楽しみにしています。
帰りはちょっと嬉しいことが。研修の行われている学習センターに来ていた子供たちが、名札に描かれている「アートしゃべる」の絵をみて「アートしゃべるさんだぁ」と声をかけてくれました!最後にまたニンマリとうれしい気分で学習センターを後にしました。(Okubo)
