「保谷小学校に行ってきました!」
7月11日、西東京市アートみーるは、保谷小学校へ行ってきました。
緊張した面持ちのこどもたちに、みーるさんたちが自己紹介をしていきます。
クロちゃん(大阪出身のみーるさん)の大阪ギャグで場が和み…、鑑賞授業のスタートです。

アートカードゲームが始まると、次々に色々なおしゃべりが飛び出します。
アートカードの作品が、こどもたちの感性によって、繋がり、組み合わさって、
思いもよらない世界がどんどん生まれてきます。
みーるさんたちは、びっくりしたり、笑ったり、感心したりしながら、こどもたちの作る世界を一緒に旅しました。

それぞれのテーブルで自分たちの冒険を終えたこどもたちは、2時間目に一つのテーブルに集まります。
「今度は、みんな一緒にひとつの作品を観てみよう!」
部屋が暗くなり、プロジェクターの画像が映し出されます。
「気づいたことや、心に浮かんだこと、どんなちいさな事でもいいのでお話してね」
―「うさぎと猿が、動物だけど動物みたいじゃなくて、人間みたいだよ」
「背中を洗ってあげてる」
「人間が使うみたいな道具をもってる」
―「ハンコが押してあるよ」
「作った人のハンコじゃない?」
「4つ押してあるから、もしかしたら4人の人が描いたんじゃない!?」
「違うよ。このハンコ、“高山寺”って書いてあるよ」
「じゃ、持ってた人の場所?」
生き物たちの気持ちに心を寄せた次の瞬間には、作品を描かれた時代や場所にまで…
こどもたちを乗せた“鑑賞”という名の舟は、どこまでも進んでいきます。
夏のムンとむせ返る理科室で、黒い理科テーブルに触れた冷たさと共に、この作品への冒険がこどもたちの心に刻まれたのを感じました。

後日、こどもたちから『アートみーるのみなさんへ』というお手紙が届きました。
「絵をみて話をしたおかげで、本当に心にえいようがいった気がします」
「その絵が書かれた時代まで想像したりしたので、まるでタイムスリップしたような気持ちでした」
「パットみではきづかないけれど、よく見るとこうかなとか、こうじゃないというふうに、どんどんイメージがわいてくるのが不思議でした」
「わたしは、アートがすごいと思います」
アートもすごいけど、みんなもすごい。
こんなに素敵な心の栄養をこどもたちからたくさん貰って、アートみーるはこれからも頑張っていきます!
(越川)
posted by ARDA at 16:00
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西東京市対話による美術鑑賞教育プロジェクト