「子どもたちと絵をみておしゃべりしませんか? 」
地域の子どもたちに自分たちの住む美術館をもっと知ってほしい。アートをもっと身近に感じてほしい。そんな願いを込めて、美術館や市内の小学校で子どもたちの美術鑑賞をサポートする、ボランティアによる活動がいよいよ平塚市美術館でスタートします。
「でもボランティアってどんなことをするの?」
「グループで作品をみる対話による美術鑑賞ってどんなもの?」
少しでも興味をもってくださった方々に、まずはご自身で体験してもらう「鑑賞&トーク体験会」を2回にわたって実施しました。
一回目は11名、二回目は13名の参加者が集まりました。
近隣の親子連れから、小田原・大磯から参加の方々、展覧会毎にいらしているリピーター、あるいは今回初めて美術館にきたという方まで、年代もバックボーンも異なる十数名で、ひとつの作品をみながら様々な対話を繰り広げます。
まずはオープンを翌日に控えた「新収蔵品展−−特集:石田徹也の世界−−」の展示室で、ひと足先に石田作品を鑑賞。初対面のグループで、最初はややぎこちなかった対話が、お互いの意見を聞きながら作品をみることで思考が巡り、意見がどんどん活発になり、みんなで作品に引き込まれていく感覚がありました。
2回目は、企画展「画家の詩、詩人の絵−絵は詩のごとく、詩は絵のごとく」展のなかから長谷川潔の作品でも対話を楽しみました。
終了後には「静かにしなくてはいけないと思っていた美術館で、みんなで感想をいい合えるのって素晴らしいなと感じた。」「とにかく楽しかった。」「難しそうだけど、やってみたい。」「子どもたちがどんな発言をするのかとても楽しみ。」など、早くも意欲的な感想をきくことができました。メンバーが決まると、秋にはいよいよボランティア研修が始まります。皆さんの活躍が楽しみです!!(kaz)